えっ!? 😀本当!?

ショートストーリー
結菜はナオくんが大好き
『えっ!? 😀本当!?』
土曜日の夜、結菜(ゆな)はソファの上でくつろいでいた。テレビでは人気の女の子アイドルグループの番組が流れている。華やかな衣装を着たアイドルたちが、笑顔でキラキラと踊っていた。隣には弟の直樹(なおき)。小さな体をちょこんと丸めて、じっと画面を見つめている。
結菜は白い靴下を履きながら、ふと直樹の真剣な横顔を見て、クスッと笑った。「ねえ、ナオくん。この中で誰が一番好き?」
直樹は少し考えてから、小さな声で「んー……このポニーテールの子」と答える。ちょっと照れくさそうに、モジモジしながら。
そのとき、キッチンの方からお母さんの声がした。「あれー?ナオくんそうなの?」
「えっ?」結菜はソファに座ったまま、お母さんの方へ振り返る。
お母さんはニコニコしながら、少し意地悪そうな口調で言った。「ナオくん、さっきね。『結菜ねえちゃんが一番好き!』って言ってたのよ♪」
「えっ!? 本当!?✨」
結菜はパッと直樹の方を見る。すると――直樹の顔が一瞬で真っ赤になった。
「ち、ちがうもん!! そんなこと言ってない!!!」直樹はぷいっと顔をそむける。小さな手をギュッと握りしめ、耳まで真っ赤になっている。どう見ても図星だ。
結菜は目を輝かせ、ニヤリと笑う。「へぇ〜? ナオくんってば、アイドルよりもお姉ちゃんのことが好きなんだぁ〜?」
「ち、違うもん!! お母さんのウソつき!!💢」直樹は必死に抵抗するが、お母さんはクスクス笑っている。
「いや〜、ちゃんと聞いたわよ?『結菜ねえちゃん、かわいいし優しいから大好き!』ってね♪」
「わぁぁ!! もうやめてぇ!!」
「かわいいし優しい……ふふっ。じゃあもっとギューしちゃう!」
結菜は直樹に向かって、ぎゅーっと抱きついた。
「やぁぁ! やめろぉぉぉ!!」
小さな体で必死に暴れる直樹を、結菜は笑いながら離さない。「大好きって言ってくれて、ありがとう♡」
「言ってないもん!!」
そんな2人を見て、お母さんは笑いながらキッチンへ戻っていった。「ふふっ、仲良しねぇ。」
しばらくして、結菜はようやく直樹を解放した。直樹は顔を真っ赤にして、ぜーぜー息を切らしている。そして――静かになったリビングで、またテレビを見始める2人。
すると、直樹がポツリとつぶやいた。「……ホントは、ちょっとだけ好き……」
「えっ!? 何か言った!?」
「な、なんでもないっ!!!」
直樹はバッとソファのクッションに顔を埋める。結菜は「ふふっ♪」と微笑んで、また静かにテレビを見つめた。
そんな、平和でかわいい姉弟のひとときだった。
プロフィール
🌟 名前: 結菜(ゆな)
🎂 年齢: 12歳(小学6年生)
👧 性格: しっかり者で面倒見がいいけれど、ちょっとお茶目でイタズラ好き。弟のナオくんをからかうのが楽しくて仕方がない。
💖 好きなもの: 甘いお菓子(特にクレープ)、かわいい雑貨、アイドルのダンスをマネすること
📚 苦手なもの: 宿題(後回しにしてよくお母さんに怒られる)、ホラー映画、ナオくんに「お姉ちゃんなんて嫌い!」と言われること(冗談でもショックを受ける)
🏡 家族: お父さん、お母さん、年の離れた弟(ナオくん 5歳)
🎶 趣味: 音楽を聴くこと、テレビを見ながらダンスの練習、友達とおしゃべり
✨ 口ぐせ: 「ナオくん、かわいい~♡」「えっ!? ほんと!?」「やだもう~!」
🎀 特徴: 黒髪ストレートのミディアムヘアで、ちょっと前髪が長め。普段はカジュアルな服装が多いけれど、かわいい服にも興味あり。
🌸 将来の夢: 何か楽しいことができるお仕事をしたいけれど、まだ決まっていない。
結菜からのメッセージ
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