ねぇ😧本当に行っちゃうの?

ショートストーリー
悠乃とお別れのハンカチ
『ねぇ😧本当に行っちゃうの?』
雪がしんしんと降る夕方。
悠乃(ゆの)はお姉ちゃんと二人、白く染まった道を並んで歩いていた。
「ねぇ、お姉ちゃん、本当に行っちゃうの?」
悠乃の小さな声が、冬の冷たい空気に溶けていく。
「行くよ。大学が始まるからね」
お姉ちゃんは、少し寂しそうに笑った。
「でも、またすぐ帰ってくるよ?」
悠乃は俯いたまま、ぎゅっと手袋の中の指を握りしめる。
「すぐって…いつ?」
「春休みとか、夏休みとか。ちゃんと帰ってくるってば」
「でも、今までみたいに毎日じゃなくなるじゃん……」
ぽつりとつぶやいた悠乃の声は、雪の上にふわりと落ちた。
お姉ちゃんがいなくなるのが寂しい。
いつも髪を結ってもらったり、宿題を見てもらったり、寒い日は温かいココアを作ってくれたり……
それが当たり前じゃなくなるのが、悠乃はとても悲しかった。
しばらく無言で歩く二人。
悠乃は、空を仰いだ。ふわり、ふわりと落ちてくる雪が、まるで涙みたいだった。
「ほら、涙拭きなよ」
お姉ちゃんがポケットからハンカチを取り出し、悠乃にそっと差し出した。
悠乃はハンカチを受け取り、そっと目元を押さえる。
「それ、悠乃にあげる」
――見覚えがある。
きれいな刺繍が入った、シルクのハンカチ。
お姉ちゃんが特別なときに使っていた、お気に入りのハンカチだ。
「……いいの?」
悠乃が驚いて見上げると、お姉ちゃんはふっと微笑んだ。
「うん。私の香水の匂い付きだけどね?」
悠乃はハンカチをクンクンと嗅いでみる。
……すごくお姉ちゃんの匂いがする。
ちょっと甘くて、大人っぽくて……
「……」
「どう?」
悠乃は、じっとハンカチを見つめたまま、小さくつぶやいた。
「……ちょっとクサイ」
「えええっ!?!?」
お姉ちゃんが思わずずっこける。
「せっかく感動のシーンだったのに!? なんでそこで言うの!?」
「だって……なんか、いつものお姉ちゃんより、強い匂いする……」
悠乃が申し訳なさそうに言うと、お姉ちゃんは苦笑いして、悠乃の頭をくしゃっと撫でた。
「もう、しょうがないなぁ。じゃあ、次に帰ってくるときは、もっといい匂いのにするよ」
悠乃はその言葉を聞いて、ちょっとだけ笑った。
「……約束だよ?」
「うん、約束」
悠乃はお姉ちゃんの手をぎゅっと握る。
お姉ちゃんはふわっと笑い、また雪道を並んで歩き出した。
悠乃のポケットの中には、お姉ちゃんのハンカチ。
涙の匂いが混ざって、少しずつ、大切な思い出になっていく――。
プロフィール
🆔 名前:悠乃(ゆの)
🎂 年齢:11歳(小学5年生)
📏 身長:143cm
⚖️ 体重:36kg
🌟 誕生日:12月8日
♐ 星座:射手座
🩰 血液型:A型
🏠 家族構成:
👨👩👧👧 父・母・姉(大学生)の4人家族
📚 得意科目:国語(作文を書くのが好き)
🤯 苦手科目:算数(特に分数の計算が苦手)
🍜 好きな食べ物:お姉ちゃんが作ってくれるホットケーキ、温かい肉まん
🥦 苦手な食べ物:ピーマンと苦いお茶
🏃♀️ 趣味:散歩、読書、雪遊び(特に雪うさぎ作り)
🖋️ 特技:字がきれい、お姉ちゃんの髪型を真似して結ぶこと
🐱 好きなもの:
🐾 猫(飼いたいけど家では飼えない)
📖 童話や絵本(お気に入りは「雪の女王」)
🧣 ふわふわしたマフラー(冬でも外で遊ぶのが好きだから)
💭 性格:
😊 普段は明るくて元気だけど、家族のことを思うと少し甘えん坊
💪 頑張り屋さんで負けず嫌い。でも、ちょっと寂しがり屋な一面も
🎶 好きな歌:冬の童謡やクリスマスソング
💌 将来の夢:お姉ちゃんみたいな優しくてかっこいい大人になること
悠乃からのメッセージ
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