うぅっ…😔どうしよう…

ショートストーリー
文香だってできるもん!
『うぅっ…😔どうしよう…』
リビングのソファの前に座り込み、文香(ふみか)は泣いていた。
膝の上に小さな手をぎゅっと握りしめ、ぽたぽたと涙を落とす。
「うぅっ…どうしよう…」
部屋はめちゃくちゃだった。床には洗濯物がぐちゃぐちゃに散らばり、キッチンには泡だらけのシンク。そして目の前には、割れた花瓶のかけらが散乱している。
──すべては「お母さんを驚かせよう!」という思いから始まった。
***
朝、お母さんは「ちょっと買い物に行ってくるね」と言って出かけていった。
「よーし!今日はわたしがお手伝いして、お母さんをびっくりさせるんだ!」
文香は小さな胸を張り、まずは洗濯物をたたむことにした。
でも、いざやってみると、なぜかTシャツがクシャクシャ、タオルはちっとも揃わない。畳んだつもりが、崩れてどこかの芸術作品みたいになってしまう。
「むむむ…これは難しい…」
次に、お皿洗いに挑戦!スポンジを泡立てるのは楽しくて、つい夢中になってしまう。
「わあ、雲みたい!」
でも気がつけばシンクは泡まみれ、床にも水が飛び散り、コップをひとつ落として割ってしまった。
「うぅ…お皿洗いもダメかぁ…」
それでも「まだ終わりじゃない!」と気を取り直し、最後にリビングの掃除機をかけることにした。これは簡単だと思っていたのに…
「うわっ!?わわわっ!」
掃除機のコードが足に絡まり、バランスを崩した瞬間、リビングの棚に手をついてしまった。ぐらりと揺れた拍子に、上に置いてあった花瓶が落ち──
「パリーン!!」
──終わった。
文香はその場にへたり込み、とうとう泣き出してしまったのだった。
***
「ただいま~」
玄関の扉が開き、お母さんが帰ってきた。
「えっ……なにこれ……?」
リビングを見たお母さんは、目を丸くした。泡だらけのキッチン、散らばった洗濯物、割れた花瓶…。
「ふ、文香……!」
お母さんの声が少し怖くて、文香はびくっとする。
「ご、ごめんなさい…」
うるうるした目で見上げると、お母さんは一瞬きょとんとした顔をした。そして部屋の惨状を見回し、文香の必死な様子に気がついた。
「…もしかして、お手伝いしようとしてくれたの?」
文香は鼻をすすりながら、こくんと頷いた。
お母さんはふぅっと息を吐き、少し困った顔をしながら文香の頭を撫でた。
「そっか。でも、やりすぎちゃったみたいね。」
「うん……全部、うまくできなかったの……」
「それでも、一生懸命やってくれたんだね。ありがとう、文香。」
優しく抱きしめられると、文香の目からまた涙がこぼれた。でも今度はちょっとだけ嬉しい涙だった。
「じゃあ、お料理はやってもいい?」
キラキラした目でお母さんを見上げると──
「それはまだ無理!」
お母さんが即座にツッコミを入れ、二人は思わずくすくす笑った。
お手伝いはまだまだ失敗ばかり。
でも、文香は今日も元気いっぱい!
──次は、きっと上手にできるよね!
プロフィール
🌟 名前: 文香(ふみか)
🎂 年齢: 9歳(小学3年生)
📏 身長: 136cm
⚖ 体重: 29kg
🎨 好きな色: クリーム色、桜色
🍙 好きな食べ物: たまご焼き、いちごのショートケーキ
🥦 嫌いな食べ物: ピーマン、ナス
🏃 得意なこと: かけっこ、お絵描き
😖 苦手なこと: お手伝い、計算ドリル
🐱 好きな動物: 猫(特にふわふわした猫が好き)
📖 趣味: まんがを読むこと、おままごと、シール集め
🌸 性格: 素直でちょっと泣き虫だけど、すぐに立ち直る元気っ子!
👗 よく着る服: ふんわりしたスカートやワンピースが好き
👩👧 家族構成: お父さん、お母さん、兄(12歳)
🎤 口癖: 「わたしにまかせて!」(だいたい失敗する)
✨ 将来の夢: お菓子屋さんになること!でもお料理はまだやらせてもらえない…
元気いっぱいで、ちょっぴりドジだけど一生懸命な女の子です!
文香からのメッセージ
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