ん~?😊なに~?

ショートストーリー
ちとせと聞こえない声
『ん~?😊なに~?』
ちとせが洗面所で手を洗っていると、キッチンからお母さんの声がした。
「ちとせ~!…っ!」
でも水の音がジャーッと響いて、よく聞こえない。
「ん?なに~?」と聞き返すが、お母さんの声はまたも水の音にかき消されてしまった。
「おやつかな?」
ちとせはワクワクしながら、ゆっくりと念入りに手を洗う。今日はクッキーかな?それともパンケーキ?
心を弾ませながら、ピカピカになった手をタオルで拭き、キッチンへ向かう。
キッチンでは、お母さんがオーブンを覗きながら言った。
「ちとせ!あきとが、あなたの荷物を漁ってるみたいよ。」
「えっ!?」
ちとせは一瞬固まった後、リビングへダッシュ!
そこには、リビングのテーブルの上に広げたままの宿題プリントと、クレヨンを握りしめた幼い弟の姿があった。
「あきと!ダメーっ!それしゅくだいのプリント!」
見ると、算数のプリントには、赤や青のクレヨンでぐるぐると丸が描かれ、数字の「8」はタコに、「2」はアヒルに、「1」はロボットに変身していた。
あきとはニコニコして、自分の芸術作品に満足げだ。
「もー、ママ!早くおしえてよー!」
ぷくっと頬を膨らませるちとせに、お母さんが笑いながら言う。
「さっき呼んだでしょ?それに、リビングに荷物を置きっぱなしにしてるあなたが悪いのよ。」
「うぅ…」
しょんぼりしながらプリントを拾うちとせ。クシャクシャになった宿題を見つめてため息をついたが、
すぐに「でも、タコの8はちょっとかわいいかも…」とクスっと笑った。
そのとき、キッチンから甘い香りが漂ってきた。
「ほら、クッキー焼けたわよ。」
お母さんが出してくれたお皿には、アツアツのチョコチップクッキーが並んでいる。
「わぁ~!」
ちとせは目を輝かせ、宿題のこともすっかり忘れてクッキーを一口。サクッとした食感とチョコの甘さが広がる。
「…おいしい!」
その横であきとがちょこんと座り、「もういっこー!」と手を伸ばしてくる。
「あきと、クッキーおいしいね。でも、もうイタズラしないでね?」
「うん!」(←たぶん、またやる)
ちとせはクッキーを食べながら、クシャクシャになった宿題に鉛筆を走らせる。
数字の「8」のタコを見て、思わず笑いそうになるけれど、まあ、これはこれでいいか。
宿題もラクガキも、甘いクッキーと一緒ならなんだか楽しくなるから。
プロフィール
🌟 名前: 千歳(ちとせ)
🎂 年齢: 6歳(小学1年生)
🏫 学校: 近所の小学校に通う1年生
🎀 性格: のんびりマイペースで、ちょっぴり天然。でも、好奇心旺盛で楽しいことが大好き!
🍪 好きなもの: おやつ(特にクッキーとパンケーキ)、絵を描くこと、かわいい文房具
🐶 苦手なもの: 急かされること、算数の文章問題
👦 家族:
👩 お母さん(優しくて料理上手。でも怒るとちょっと怖い…?)
👶 弟・あきと(3歳。いたずらっ子で、よくちとせの荷物を荒らしている)
🎨 特技: 絵を描くこと(宿題のプリントにもついラクガキしちゃう)
😂 よく言うセリフ: 「え、なんだっけ?」
🏠 休日の過ごし方: お母さんとお菓子作りをしたり、弟と遊んだり。公園でお友達と遊ぶのも大好き!
✨ 夢: お菓子屋さんになって、毎日好きなだけクッキーを食べること!(でも、食べる係だけがいいらしい)
ちとせからのメッセージ
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