あれ!?😧ないっ!

ショートストーリー
レイナの大ピンチ
『あれ!?😧ないっ!』
「……ないっ!!」
休み時間、レイナはトイレに行こうと席を立った。いつも通りポケットに手を入れ、ハンカチを確認しようとしたその瞬間――手に触れるはずの柔らかい布がないことに気づいた。
「えっ、そんなはずない…!」
驚いたレイナは、慌ててもう片方のポケットを探る。ランドセルの小物入れも開けてみる。でも、どこにもない。焦るレイナ。いつもしっかり者で几帳面な彼女にとって、ハンカチを忘れるなんて一大事だった。
「ない…ない…!?」
周りのクラスメイトが次々と教室を出ていく中、レイナは1人、必死に探し始めた。ランドセルをひっくり返し、机の中を覗き込む。それでも見つからないと、ついには「まさか…」とロッカーの奥に手を突っ込み始める。
「こんなとこに入るはずないのに…!」
でも、レイナの頭はすでにパニック状態だった。自分が忘れ物をするなんて、信じられない。納得できない。とうとう、目にはじんわり涙が浮かびはじめる。
「どこ…?わたし、忘れ物しちゃったのかな…」
ポロリと涙がこぼれる。ついに肩を震わせ、すすり泣き始めた。
「レイナ、ハンカチくらいでそんなに泣かなくても大丈夫だよ!」
クラスメイトが優しく慰めるが、レイナにとっては大問題だった。ハンカチを忘れた自分なんて、自分じゃない…。どうすればいいのかわからなくなり、途方に暮れていたその時――
「レイナ、これってもしかして…?」
教室に戻ってきたクラスメイトが、レイナの前に小さな布を差し出した。
それは、レイナのハンカチだった!
「廊下に落ちてたんだけど、これ、レイナの?」
「あっ…!」
目を見開き、泣き顔のまま固まるレイナ。間違いなく、朝ポケットに入れたはずの自分のハンカチだった。
「よかった…!ありがとう…!!」
ボロボロ泣きながらお礼を言うレイナ。周りのクラスメイトは「そんなに泣かなくても!」と笑いながらも、その姿が可愛らしくて微笑ましく思っていた。
その時、チャイムが鳴る。
「はっ!」
ようやくホッとして席についたレイナだったが――そこで、重大なことに気づいた。
「……あれ?トイレ、行ってない…!」
忘れ物騒動ですっかり忘れていたのだった。
授業が始まり、黒板に向かう先生。静まる教室。レイナは必死に迷った。ここで手を挙げてトイレに行きたいと言うなんて、恥ずかしすぎる。でも、行かないわけにはいかない…!
「せ、先生…トイレに行ってもいいですか…?」
頬を真っ赤にしながら、消え入りそうな声で言うレイナ。クスクスと聞こえるクラスメイトの笑い声。
「いってらっしゃい、レイナさん」
先生が微笑む中、レイナは恥ずかしさでいっぱいになりながら、そそくさと廊下へと消えていったのだった――。
プロフィール
🌟 名前: レイナ(怜菜)
🎂 年齢: 8歳(小学2年生)
🎀 性格: 真面目で几帳面、しっかり者だけど時々天然。忘れ物をしないことが自慢。
📚 好きな教科: 国語(特に漢字の書き取りが好き)
🎵 苦手な教科: 体育(走るのは得意だけど球技が苦手)
🍞 好きな食べ物: たまごサンドといちごミルク
🍆 苦手な食べ物: ピーマンとナス(でも頑張って食べる)
🐰 趣味: 読書、お気に入りのノートに日記を書くこと
👗 こだわり: 忘れ物をしないように、いつも指差し点検をする。
🏡 家族構成: 父・母・お姉ちゃん(中学1年生)
🎠 休日の過ごし方: お姉ちゃんと文房具屋さんめぐりをするのが好き
🐾 好きな動物: うさぎ(ふわふわでかわいいから)
💭 将来の夢: 先生になって、みんなに勉強を教えること
レイナからのメッセージ
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