おかえりなさい😊お父さん
ショートストーリー
光琉のツンデレ日記
『おかえりなさい😊お父さん』
駅の改札口から、出張帰りのお父さんが大きな鞄とキャリーケースを引きずりながら現れた。
人混みの中、少し離れた場所で立っている光琉(ひかる)は小さく手を振る。その笑顔はなんだかぎこちなく、半年ぶりに見るお父さんにちょっと戸惑っているようだった。小さな光琉にとっては、久しぶりすぎてどうしようかという表情だ。
そんな光琉を見つけたお父さんは一瞬、目を見開く。まさか光琉が迎えに来てくれるなんて思っていなかったからだ。だが、その驚きはすぐにおどけた笑顔へと変わる。
「ひかる~! 早くお父さんに会いたくて迎えに来てくれたんだね!」
その言葉と同時に、大げさなジェスチャーで光琉に向かって両腕を広げる。
駅前の人々がチラチラとこちらを見る中、光琉の顔は一気に真っ赤になった。
「おかえりなさい……って、うわっ!そういうのヤメテって言ってるでしょ!!」
慌ててお父さんの腕を払いのけ、周囲をきょろきょろと見回す光琉。こんな人前でなんて事をするのと抗議しているようだった。
「お母さんに言われて、荷物を持つの手伝いに来ただけ。ランニングのついでだったし!」
ツンとした声でそう言うと、素っ気なくお父さんの手から鞄を奪い取る。
「ほら、重たいんだから早く歩いて!」とお父さんの背中をグイと押すと、光琉は少し距離を取ってその後ろを歩く。周囲の視線を気にするように、少しうつむき加減でついていく光琉。
お父さんはキャリーケースを引きながら、少ししょんぼりした顔をするが、光琉の声と姿に心が和む。そこに”いつもの光琉”がいることが、何よりも帰郷の喜びを与えてくれるのだった。
二人は無言のまましばらく歩き、駅前の喧騒から少し離れた静かな道へ出たとき、突然、光琉が後ろからお父さんの腕にそっと手を回す。
お父さんは驚いて振り向く。光琉は目を合わせようとせず、俯きながら小さな声でつぶやいた。
「……おかえりなさい、お父さん。」
その声はかすかだったけれど、確かにお父さんの耳に響いた。
お父さんは優しく光琉の頭をクシャクシャと撫でる。
「ただいま、光琉。」
その瞬間、駅前の賑わいも、ぎこちない沈黙も、すべてが二人の温かな思い出に変わっていった。
プロフィール
🌟 名前: 光琉(ひかる)
🎂 年齢: 11歳(小学5年生)
📅 誕生日: 4月12日
💉 血液型: A型
🌱 性格:
ツンデレ気味で素直になれないけれど、本当は家族思いの優しい女の子。負けず嫌いでしっかり者、感情をうまく表現するのがちょっと苦手。照れるとついぶっきらぼうな態度になっちゃうのがチャームポイント。
🏃 趣味:
ランニング(気分転換にぴったり!)、冒険やミステリー小説を読むこと、イラストを描くのも大好き。ひそかに自分だけのキャラクターを描いているらしい。
🌟 特技:
足が速くて、学校のリレーではアンカーを任されることが多い活発さ! 実は器用でお菓子作りも得意。特にクッキー作りはお母さんもびっくりする腕前。
💖 好きなもの:
スポーツドリンク、猫、さつまいもチップス(おやつタイムの定番!)
🙈 苦手なもの:
高いところ、虫、そして…家族の前で感情を素直に表すこと。だけど心の中では「大好き」ってちゃんと思ってるんだよね。
👨👩👧👦 家族構成:
お父さん、お母さん、弟(小学2年生)の4人家族。
🌟 将来の夢:
まだはっきりとは決まってないけど、「何か自分だけの特技を見つけたい!」と模索中。
光琉からのメッセージ
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