ほらっ😊ここにあったよ!
ショートストーリー
美晴の歴史探検日記
『ほらっ😊ここにあったよ!』
晴れた休日の朝、美晴(みはる)は地図を片手に、家族で車に乗り込んだ。今日の目的地は、地元の歴史好きでも知る人ぞ知る小さなお寺。お父さんが見つけた「鎌倉時代の名僧が修行していた場所」だという。
「本当にそんなお寺があるの?」
目的地に着き、車から降りたお母さんは半信半疑だった。お寺は地味でこじんまりしており、周囲には竹林と古い石垣があるだけ。でも、美晴とお父さんはそんな地味さにこそ心を踊らせている。
「お母さん、これが歴史のロマンなんだよ!」
美晴は笑顔でそう言って境内へと走っていった。これはお父さんの受け売りのセリフだ。
お寺の中は意外にも広く、苔むした石畳や古い建物が点在している。「きっとここに何かあるはずだよ!」と、美晴はお父さんと一緒に境内をくまなく歩き回る。そして、ついに見つけた。竹林の奥、草むらの中にひっそりと佇む石碑。
「ほらっ😊見て!あそこ!」
嬉しそうに石碑を指さす美晴。その顔を見て、お父さんも「やっぱりここだったか!」と興奮を隠せない。
しかし、二人が石碑をじっくり眺め始めたその時だった。お母さんがぽつりと呟く。
「ちょっと待って。それ……犬のお墓じゃない?」
二人は一瞬で凍りついた。よく見ると、石碑には達筆でこう書かれている。
「忠犬竹丸 ここに眠る」
どこかから漂う線香の香りと、石碑に添えられた小さな一凛の花が風になびいていた。
一瞬の静寂の後、美晴はお父さんを見上げて苦笑いしながら言った。
「……まぁ、忠犬竹丸も歴史の一部だよね。」
お母さんは肩をすくめながら「本当にもう、二人とも」と呆れ顔。でも、なんだか温かい気持ちで三人は笑い合った。その後、せっかくだからと石碑に手を合わせ、「忠犬竹丸」に敬意を表してお寺を後にした。
帰り道、美晴は車の窓から竹林を眺めながら小さくつぶやいた。
「次こそは……すごい発見を見つけようね!」
その決意に、お父さんは親指を立てて応えた。お母さんはそのやり取りを微笑ましく眺めながら、「また来週も歴史探訪かしらね…」と思うのだった。
プロフィール
名前:美晴(みはる)
年齢:10歳(小学校4年生)
誕生日:5月15日
血液型:A型
身長:140cm
性格:明るくて好奇心旺盛。真面目で努力家だけれど、どこか天然な一面もある。
趣味:歴史の本を読むこと、家族と名所巡りをすること。
特技:年号や歴史上の出来事を記憶するのが得意で、クラスメイトに「歴史博士」と呼ばれている。地図を読むのも上手で、家族旅行ではナビ役を任されることもある。
好きな科目:社会(特に歴史)、図工
苦手な科目:体育(走るのが少し遅い)
好きな食べ物:抹茶アイス、だし巻き卵
苦手な食べ物:ピーマン、辛いもの
家族構成
- 父:歴史好きな会社員で、美晴にとっての「歴史の先生」。週末になると一緒に本を読んだり、名所巡りの計画を立てたりしている。美晴とは一番気が合う。
- 母:美晴とお父さんの趣味を理解し、温かく見守る優しい性格。美晴の活発な一面をバランスよく支えている。
将来の夢
歴史学者になり、日本や世界の名所を巡ってその魅力を伝えること。また、歴史の面白さをみんなに教える絵本を作るのが密かな目標。
その他の特徴
- ファッション:シンプルで動きやすい服が好き。よくスカートとスニーカーを合わせたコーディネートをしている。
- 持ち物:お気に入りの小さな地図帳、メモ帳、シャープペンをいつも持ち歩いている。
- 口癖:「これ、知ってる?」「ねぇねぇ、面白いこと教えてあげる!」
- 休日の過ごし方:家族で名所巡りをするか、家で歴史の本を読んでいる。雨の日はお父さんと図書館に行くことも。
美晴からのメッセージ
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