うわぁ😵やっちゃった!
ショートストーリー
真帆の大失敗
『うわぁ😵やっちゃった!』
今日は冬休み明けの最初の日。真帆(まほ)はいつものランドセルをを背負い、パンパンに膨れ上がった手提げ袋を抱えて、小学校へ元気いっぱいに登校しました。
昨夜は遅くまで、やり残した冬休みの宿題をがんばって仕上げていました。今日はその宿題を提出しなければならない日です。
しかし、教室に着いて席に座った瞬間、真帆の表情が凍りつきます。
「あれ!?書初めの宿題がない!!」
思わず立ち上がり、机の中を何度も探しますが、当然そこにあるわけがありません。焦る真帆の頭に浮かんだのは、お正月に遊びに行ったおばあちゃんの家でのことでした。
お正月、おばあちゃんの家で書初めをした真帆は、自信作を仕上げると、「これすごく上手く書けたね!」とおばあちゃんに褒められ大喜び。
少し調子に乗った真帆は「じゃあ、ここに飾ろうよ!」と提案し、おばあちゃんの家の壁に貼り付けてその場で見せびらかしていたのです。
それを思い出した真帆は、「うわぁ😵やっちゃった!」と心の中で叫びました。
書初めをおばあちゃんの家に飾ったまま、持って帰るのを完全に忘れていたのです。
授業が始まり、先生が「ではみんな、書初めを見せてください」と声をかけます。
クラスメイトたちは次々と自分の作品を取り出しますが、真帆は手を頭に当てて困った顔をしながら、小さく「忘れてきちゃいました……」とつぶやきました。
その日、家に帰った真帆はすぐにおばあちゃんに電話をしました。
すると、おばあちゃんは大笑いしながら、「あの書初めなら、今もうちの壁に飾ってあるよ!とっても立派で、見るたびに嬉しくなるんだから!」と教えてくれました。
真帆はちょっぴり落ち込んでいた気持ちが吹き飛び、照れくさそうに笑いました。
「今度遊びに行く時まで、おばあちゃんのおうちに置いておいてね」とお願いすると、おばあちゃんは「もちろんだよ!うちの宝物だよ」と答えてくれました。
そして真帆の書初めは、今もおばあちゃんの家の壁に飾られたまま。
家族やおばあちゃんの友達が遊びに来るたびに、「これは孫の真帆が書いたんですよ」と誇らしげに語るおばあちゃんの声が響いています。
それ以来、真帆は毎年おばあちゃんの家で書初めをするのが恒例行事になりました。
そして忘れ物のエピソードも、家族の中でのちょっとした笑い話として語り継がれるのでした。
プロフィール
名前: 真帆(まほ)
年齢: 10歳(小学4年生)
誕生日: 5月21日(おうし座)
血液型: A型
性格:
明るく元気で、好奇心旺盛な女の子。何事にも一生懸命で、努力を惜しまないけれど、少し天然でうっかり屋な一面も。そんなところが周りから「可愛らしい」と思われる理由でもあります。失敗してもすぐに切り替えて前向きになるのが得意です。
特技:
・習字(習い始めて3年目。特に力強い筆使いが得意)
・なわとび(休み時間に友達と競い合って記録更新を目指すのが好き)
・早起き(朝が得意で、毎日6時に起きてお手伝いをすることも)
好きなもの:
・学校の図書室で読む冒険小説
・ピンク色のリボン(お気に入りで毎日髪に付けている)
苦手なもの:
・算数の文章問題(でも一生懸命挑戦中)
・お化けの話(怖がりで、おばあちゃんが怖い話をすると泣きそうになる)
家族構成:
・お父さん(会社員)
・お母さん(パート勤務)
・弟(幼稚園年長)
・おばあちゃん(田舎に住んでいる)
日常の一コマ:
真帆は朝早く学校に行くのが好きで、誰よりも先に教室に入るのが日課。先生や友達からも「いつも元気だね」と言われる人気者。おばあちゃんの家に遊びに行くのが特に楽しみで、おばあちゃんと過ごす時間を大切にしています。
将来の夢:
「字が綺麗なお母さんみたいになりたい!」と、習字を頑張っていますが、最近は図書室で読んだ冒険小説の影響で「冒険家になりたい」とも話しています。
真帆は、明るさと愛らしさで周りの人々を笑顔にする、そんな魅力的な女の子です。
真帆からのメッセージ
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