あーーっ!😧見つかったらおこられちゃうよ!

ショートストーリー
こよみと壊れたヒコーキ
『あーーっ!😧見つかったらおこられちゃうよ!』
こよみは小学一年生。いつものように学校から帰ると、自分の部屋にランドセルを置き、おやつを求めてリビングへ向かいます。廊下を歩いていると、普段は閉まっているパパの部屋のドアが少し開いているのに気づきました。
「ん?」
こよみがそっと覗くと、そこには2つ年上のお兄ちゃんの姿が。パパの大切なコレクションである飛行機の模型をコソコソといじっているようです。
すると――
ポロッ…!
突然、模型の翼が折れて床に落ちてしまいました。
こよみは思わず、
「あーーっ!!! パパのヒコーキ!!!」
お兄ちゃんは飛び上がるように驚き、慌てて翼を拾い上げます。
「ち、ちがう!オレ、何もしてない!ただ見てただけで勝手に折れたんだって!」
こよみはじっとお兄ちゃんを見つめて、一言。
「あーあ…。 パパに見つかったらおこられるよー?」
お兄ちゃんは青ざめ、すぐにこよみの前にひざまづく勢いで頼みます。
「待って待って!わかった!…おまえに、あのゲームソフト、やらせてあげるから!だから絶対言うなよ!」
こよみの顔がパッと輝きました。
「ほんと!?やったー!」
嬉しそうに部屋を飛び出します。しかし、折れた翼を見つめて困り顔のお兄ちゃんが部屋に立ち尽くします。
お兄ちゃんは模型を眺めながら、どうしたらよいかわらずため息。
「…どうしよう、これ…」
すると、早くゲームをやりたくてたまらない様子のこよみが、ドアからひょこっと顔を出しました。
「早くいこうよー?もぉー、しょうがないな。ちょっとまっててね!」
こよみは自分の部屋へ小走りで向かうと、小さなチューブの「のり」を手にして戻ってきました。
「これでくっつければダイジョーブ!」
こよみは得意げに、折れた翼にのりをベタベタ塗り始めました。しかし、模型の翼はうまくくっつきません。
お兄ちゃんは呆れて言います。
「こよみー。そんなのじゃムリだよ!」
こよみは首をかしげながら、真剣な顔で言いました。
「おかしいなー。この前はちゃんとくっついたのに…」
お兄ちゃんが固まります。
「…え?この前?」
こよみはペロッと舌を出して言いました。
「うん。この前、わたしもあそんでたらハネがポロってとれちゃって。でも、こうやってのりで直したんだ…。」
お兄ちゃんは顔を真っ赤にして叫びました。
「じゃあ、コレこわしたのはおまえじゃん!!!」
こよみも負けじと反論します。
「でも、わたしがせっかく直したハネを、おにいちゃんがこわしたんでしょ!」
二人は顔を真っ赤にして、互いに指を差しながら言い争います。口げんかはエスカレートして、ついには枕で軽く叩き合う小競り合いに発展。
その騒ぎを聞きつけたママが部屋に入ってきて、眉をひそめました。
「ちょっと、なに騒いでるの!?」
ママはすぐに状況を把握し、二人に厳しく言い渡します。
「今夜、パパが帰ってきたら、二人でちゃんと謝りなさい!」
しょんぼりとするお兄ちゃんとこよみ。でも、部屋を出るとこよみはちょっと上目遣いをしながら言いました。
「…ゲームはやっちゃダメ…かな?」
お兄ちゃんは、もう怒る気も失せて小さくため息をつきながら、こよみの頭を軽くポンと叩きました。
「…しょうがないな。」
こうして、ゲームを手にして大満足なこよみと、ちょっと損した気分のお兄ちゃんの一日が過ぎていくのでした。
プロフィール
🌟 名前: こよみ
🎂 年齢: 7歳(小学1年生)
👧 性格:
- 天真爛漫で元気いっぱい
- ちょっとおしゃまな一面もあり、お兄ちゃんに対しては負けず嫌い
- 素直で正直だけど、たまにバレバレの小さなウソをつくことも
🎮 好きなこと:
- お兄ちゃんのゲームをこっそりプレイすること
- お絵描きや工作、特に折り紙などの工作が大好き
- 外で元気に走り回ること
- おやつの時間(特にいちご味のお菓子とチョコビスケット)
📚 苦手なこと:
- 宿題(特に漢字の書き取り)
- 早起きとお片付け
- 静かにじっとしていること
🎨 趣味:
- お絵描きや塗り絵
- 自作の「秘密基地」を作ること
- お兄ちゃんとおままごとや探偵ごっこをするのも大好き
🎵 口ぐせ:
- 「ダイジョーブ!」
- 「おかしいなー?」
- 「もぉー、しょうがないな!」
👦 家族構成:
- 2歳年上のお兄ちゃん(9歳)
- パパ、ママ
- 家族と一緒に過ごす時間が大好き
🌈 チャームポイント:
- 怒るとほっぺがぷくっと膨らむところ
- キラキラした大きな目と元気な声
こよみからのメッセージ
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