あれ…😲なんだろう?
ショートストーリー
ゆいな、雨のち虹🌈
『あれ…😲なんだろう?』
朝からずっと雨が降り続いていた日、ゆいなは、いつもの通学路を歩いて学校に向かいました。長靴を履いて大好きな黄色い傘をさして歩いていると、登校中に親友のさえと会いました。
「おはよう、さえ!」
「おはよう、ゆいな!」
二人はいつも通りに話しながら並んで歩いていましたが、学校に近づくころ、ゆいなが勢いよく振り向いた瞬間、持っていた傘の水滴がさえの顔にかかってしまいました。
「つめたいっ!」とさえが顔をしかめます。
「あっ、ごめん!わざとじゃないの!」ゆいなは慌てて謝りましたが、さえは少しむっとした様子で言いました。「気をつけてよ、もう!」
そのまま二人は気まずい空気のまま学校に着き、話すことなく離れてしまいました。いつも一緒に遊ぶ二人なのに、その日は全然声をかけられませんでした。
昼休み、ゆいなは窓際に立ち、ぼんやりと外を眺めていました。雨はだいぶ弱くなり、雲の切れ間から少しだけ光が差し込んでいます。
「さえ、まだおこってるかな…どうしよう…」そう思ったとき、ふと気づきました。
「あれ…😲なんだろう?」
窓の向こう、空に大きな虹が架かっていたのです。七色の光が雨粒の中できらきらと輝いていました。
「すごい…きれい…🌈」ゆいなは思わず口元がほころびました。「これ、さえも見たらよろこぶかな…」
そのとき、後ろから小さな声がしました。「ゆいな、虹が出てるよ!」
振り返ると、そこには少し気まずそうな顔のさえが立っていました。
「うん、見てたの。すごくきれいだね!」ゆいなは思い切って言いました。
さえは少し顔を赤くしながら、ゆいなに手渡しました。「これ、さっき作ったんだ…ごめんね、怒って。」
それは、さえが折り紙で作ったかわいい花の飾りでした。
「さえ、ありがとう!これ、すごくかわいい!」ゆいなは満面の笑みを浮かべました。「私こそごめんね、ほんとうにごめんね…」
さえも「いいよ、大丈夫!」と笑顔を見せました。二人は一緒に虹を見上げながら、さっきまでのわだかまりが嘘のように消えていきました。
ゆいなは心の中で思いました。「やっぱり、さえといると楽しいな。すぐにちゃんとあやまればよかったな…」
窓の外の虹は、二人の友情をそっと見守っているようでした。
プロフィール
名前:ゆいな
年齢:7歳(小学1年生)
性格:明るくて素直、ちょっぴり泣き虫な一面もあるけれど、友達思いでやさしい心を持っている。人の気持ちに敏感で、ちょっとしたことで悩むこともあるけれど、笑顔になると周りも明るくなる。
趣味:
- 絵を描くこと:お花や動物の絵を描くのが好きで、図工の時間が一番の楽しみ。
- 外で遊ぶこと:雨の日でも長靴を履いて水たまりで遊ぶのが大好き。
- 本を読むこと:特に、動物が主人公のお話が好きで、よく図書室で本を借りている。
好きなもの:
- お花:特にひまわりが好きで、自分の机の上に花の絵を飾っている。
- 甘いもの:いちごミルクやクッキーが大のお気に入り。
苦手なもの:
- ケンカすること:友達との行き違いがあるとすぐに気にしてしまい、どう仲直りするか悩んでしまう。
- 大きな音:雷や花火の音が少し怖くて、耳をふさいでしまうことがある。
夢:
お花屋さんになって、自分で育てた花でみんなを笑顔にすること。友達や家族に大好きなひまわりをたくさんプレゼントするのが目標。
特徴:
- 長い黒髪をポニーテールにしていることが多く、動きやすい服を好む。
- 少しそそっかしいところがあって、持ち物を落としたり、つまづいて転んだりすることも。でも、失敗しても立ち直りが早い。
- 好奇心旺盛で、空や風景をじっと眺めるのが好き。
ゆいなからのメッセージ
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