な、なぁに?😅なんにもしてないよ~

ショートストーリー
マミのひみつは枕の下
『な、なぁに?😅なんにもしてないよ~』
「マミ? 何してるの?」
ママの優しい声が部屋に響く。
――やばいっ!
マミはママの寝室の床に座り、大きな枕をぎゅっと抱え込むように隠した。ついさっきまで、ママのドレッサーの引き出しをこっそり開けて、お化粧道具をいじっていたのだ。リップ、チーク、ファンデーション…どれもマミには未知のアイテム。でも、ママがいつも「かわいくなぁれ」って言いながらお化粧しているのを見て、ちょっとだけ真似してみたかった。
でも、そんな好奇心もつかの間、ママの足音が近づいてきた途端、大慌てで化粧品を枕の下に押し込み、「なんにもしてないよ~!」と満面の笑顔をつくった。
「ほんとに?」
ママがちょっと眉をひそめる。
「ほんとにほんと!」
マミは元気いっぱいに答える。
でも、ママはじーっとマミの顔を見つめる。
…なんだか、ちょっと視線が痛い。
「マミ?」
「な、なぁに?」
「ほっぺ、すごくピンクだけど?」
「えっ!?」
マミはハッとして、自分の頬をぺたぺた触る。確かに、さっきママのチークをポンポンしてみたけど…そんなに赤くなっちゃった!?
「…ち、ちょっとあついかなぁー?」
そういいながら、枕に顔をうずめる。でも、ママはにっこり笑いながら、マミの手をそっと取った。そして、その手のひらを見てみると…
ファンデーションの粉がべったり。
「ふーん?」
「えへへ……バレちゃった?」
マミはしゅんと肩を落とす。ママはくすくす笑いながら、「マミもおしゃれしたかったの?」と聞くと、マミはちょっと恥ずかしそうにコクンとうなずいた。
「そっか。でも、お化粧はまだ早いかなぁ?」
「…うん。」
「でも、マミはそのままでもかわいいよ。」
そう言ってママがほっぺをツンツンすると、マミの顔はさっきのチークよりももっと真っ赤になった。
「じゃあ、ママがやってるみたいに、『かわいくなぁれ』って言いながら、髪の毛をとかしてあげるね。」
ママがブラシを取り出すと、マミは嬉しそうに「うん!」と笑った。
枕の下の化粧品はママにしっかり没収されたけど――
マミにとっては、それよりももっと素敵な時間になったのだった。
プロフィール
🌟 名前: 真実(マミ)
🎂 年齢: 6歳(小学1年生)
🏡 住んでいる場所: 両親と兄がいる4人家族の家
🎀 性格: 天真爛漫でちょっとおてんば。イタズラ好きだけど、バレるとすぐに誤魔化そうとする。素直で甘えん坊な一面も。
👀 特徴: くりっとした黒い瞳、前髪ぱっつんのツインテールがトレードマーク。
🎨 好きなこと: お絵かき、かくれんぼ、おままごと。ママの真似をしておしゃれごっこをするのが最近のブーム。
🍪 好きな食べ物: クッキー、イチゴ、プリン(特にカラメル部分が好き)
🐱 好きなもの: ぬいぐるみの「もこちゃん」(くたくたのウサギ)、お兄ちゃんの漫画(こっそり読んでる)、キラキラしたシール
🎭 苦手なこと: お片付け、暗い部屋、おばけの話(怖がるけど興味はある)
📖 口ぐせ: 「なんにもしてないよ!」「わたしじゃないよ!」「えへへ、バレちゃった?」
💡 将来の夢: ケーキ屋さんか、お姫さま(どっちも捨てがたい)
真実からのメッセージ
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