え?😃なにあれ?
ショートストーリー
サキと森の落とし物
『え?😃なにあれ?』
青空が広がる午後、サキは友達といつもの公園で遊んでいた。ふと木の上に何かが動く気配を感じて見上げると、枝の間をちょこちょこと何かが走り回っている。
「え?なにあれ?」サキが目を丸くして指さすと、隣の友達が笑いながら言った。
「あれリスだよ!見たことないの?」
「リス?!はじめて見た!かわいい!」サキは興奮して木をじっと見上げた。茶色いふさふさの尻尾を揺らしながら、リスは何かを一生懸命運んでいる。それが「どんぐり」だと気づいたサキはさらに目を輝かせた。
「あんなに小さいのに、あんな大きなどんぐりもてるんだ!すごい!」と声をあげる。
その瞬間、リスが枝の上で足を滑らせたのか、運んでいたどんぐりがポトリとサキたちの目の前に落ちてきた。サキは慌てて拾い上げる。
「だいじょうぶかな?これ返したい!」と、サキはどんぐりを木の下にそっと置いた。リスが取りに来やすいようにと考え、サキたちは少し離れて木陰に隠れながらじっと待つことに。
「来るかな?」「まだかな?」とささやき合いながら見守っていると、ついにリスがひょこひょこと木から降りてきた。「やっと来た!」サキは小声で友達に言いながらリスの動きをじっと見つめる。
ところが、リスはどんぐりには目もくれず、くんくんと鼻を動かしながら周囲を探し回っている。そして次の瞬間、リスは木のそばのベンチに置いてあったサキたちのバッグに一直線に向かい、中に入っていた食べかけのおやつを素早くくわえると、すごいスピードで木の上に駆け登っていった。
「えーーっ!そっちなの?!」サキは驚いて木陰から飛び出すと、「まってー!」と叫びながらリスを追いかける。しかし、リスは驚くほど素早く枝から枝へと移動し、あっという間に木の上の見えない場所に姿を隠してしまった。
サキは木の下で息を切らしながら、リスがいた方向をじっと見上げる。「もう、せっかく返してあげようと思ったのに…なんかくやしいけど、でもカワイイからゆるす!」と拗ねた顔で笑う。
友達も「リスって、どんぐりよりおやつが好きなんだね。なんか意外!」と笑いながらベンチに戻ると、バッグの中身を確認。無事だった他のおやつを食べながら、さっきの出来事を振り返って大笑いした。
「でも、リスがどんぐりを取りに来るところも見たいね!」と言いながら、サキたちはまた公園の木々を見上げるのだった。
プロフィール
名前: サキ(咲希)
年齢: 7歳(小学1年生)
性格:
- 好奇心旺盛で、初めて見るものにはすぐに反応して「なにあれ?」と興味津々になる。
- 明るく元気で、周囲を笑顔にするムードメーカー的存在。
- 少しドジなところもあるが、どんなことにも一生懸命で優しい心を持つ。
趣味:
- 公園で友達と遊ぶこと。
- 小さな動物や虫を見つけて観察すること。
- 折り紙やお絵かきも得意で、家ではよく動物の絵を描いている。
好きなもの:
- お母さん手作りのおやつ(クッキーやおにぎり)。
- 自然の中で遊ぶこと(特に木登りや追いかけっこが大好き)。
- 新しい発見をすること。
苦手なもの:
- 宿題や長時間じっとしていること。
- 爬虫類(友達が触れるのを見ても、自分では触れない)。
外見:
- 髪型は元気なポニーテールが特徴で、いつも揺れている。
- 赤いフード付きパーカーをよく着ている。
- 笑顔がかわいらしく、どんな場面でも目を輝かせている。
家族構成:
- 両親と4歳の弟がいる。弟には「お姉ちゃんらしいところを見せたい!」と張り切ることが多い。
- おばあちゃんが近所に住んでおり、時々手作りのだんごをもらいに行くのが楽しみ。
将来の夢:
- 「動物と一緒にお仕事したい!」と最近は獣医さんになりたいと思っているが、まだ色々な夢がある。
サキからのメッセージ
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