やったー!😊わたしのかちだよー!
ショートストーリー
ミヨのかけっこ勝負
『やったー!😊わたしのかちだよー!』
公園でたっぷり遊んだ帰り道。ミヨとお兄ちゃんは並んで歩いていた。ミヨは嬉しそうにお気に入りのピンクのリボンを揺らしながら、お兄ちゃんに話しかける。
「ねえ、お兄ちゃん!おうちかえったら、アニメ見るんだよね?今日いっしょに見るってヤクソクだもんね!」
お兄ちゃんはちょっと考えてからこう答えた。「うーん、それなんだけどさ、やっぱりゲームがやりたいんだよな。アニメは夜でもいいだろ?」
ミヨは一瞬止まり、唇をきゅっと結ぶ。目に涙を浮かべながら、小さな声で「やだ……」と言うと、次第に声が大きくなり、「やだーっ!今日いっしょに見るって言ったもん!」と半べそをかきながら怒り出した。
お兄ちゃんは少し困った顔をしながら、「じゃあさ、どっちが先に家に着くか競争して、それで決めようぜ」と提案する。自分の方が速いことを知っているからこその提案だった。
でも、ミヨもそれがわかっている。彼女はじっとお兄ちゃんを見上げて、不満そうに「それじゃミヨはかてないじゃん!」と抗議する。
「じゃあ、ミヨは10歩先からスタートでいいよ。」
お兄ちゃんのこの条件で、ようやく競争が始まった。
ミヨは小さな足で10歩分スタート地点を進む。お兄ちゃんは後ろで、「1、2、3…」と数えている。その間にミヨはちらっと振り返り、お兄ちゃんが完全に気を抜いていることに気づく。そして、数が「10」に達した瞬間。
「じゃあ、そこでストップ。よーいドンでスタートな!」と説明を始めるお兄ちゃんの声を無視して、ミヨは全力で駆け出した!
「おい待て!ずるいぞ、ミヨ!」
お兄ちゃんが慌てて追いかける。思った以上にミヨの足が速く、距離がなかなか縮まらない。二人とも必死の顔で走り続け、ゴールである自宅の門が見えた瞬間、ミヨがさらにスピードを上げた。
「やったー!😊わたしがかったよー!」
門の前で二人を待っていたママに、ミヨは大声で宣言しながら飛びついた。息を切らして追いついたお兄ちゃんは、「ズルしたじゃん!10歩からスタートだって言ったのに!」と抗議する。だが二人の言分を聞いたママは笑顔でお兄ちゃんをたしなめる。
「自分で有利な勝負を提案しておいて、文句を言うのはなしよ。それに、ミヨが頑張ったんだから、今日はミヨに譲りなさい。」
「……わかったよ。」
お兄ちゃんはしぶしぶ納得しながらも、負けた悔しさに苦笑いを浮かべた。ミヨは満面の笑みでお兄ちゃんの手を引っ張り、「じゃあ、いっしょにアニメ見よ!」と家の中に駆け込んでいった。
その日は、二人でソファに座り、大好きなアニメ映画を最後まで一緒に楽しんだ。お兄ちゃんも意外に楽しそうに見ていて、ミヨは「やっぱりいっしょがいいよね!」とにっこり笑う。
プロフィール
- 名前: ミヨ
- 年齢: 6歳(小学1年生)
- 住まい: 郊外の閑静な住宅街
- 家族構成:
- お母さん(優しくてしっかり者)
- お父さん(少しおっとりしている)
- お兄ちゃん(小学3年生、元気で頼りになるけど、たまにお調子者)
性格
- 明るく元気いっぱいで、誰とでもすぐに仲良くなれるタイプ。
- 好奇心旺盛で、何にでも「どうして?」「やってみたい!」と首を突っ込む。
- 少し負けず嫌いで、泣き虫なところもあるが、その分頑張り屋さん。
- 甘えん坊な一面もあり、特にお兄ちゃんにはよく「いっしょに遊んで!」とせがむ。
外見
- 髪型: ツインテールにピンクのリボンをつけるのがお気に入り。
- 服装: 動きやすいスカートやワンピースを好むが、外遊びも大好きなので、多少汚れても平気なカジュアルな服装が多い。
- 特徴: 大きな目と、笑うと見える小さな白い歯がチャームポイント。
好きなもの
- アニメ映画: ファンタジーや冒険ものが大好きで、お兄ちゃんと一緒に見るのが何よりの楽しみ。
- おやつ: チョコやアイスが特に好きだけど、お母さんが焼いたクッキーも大好物。
- 遊び: 公園でかけっこや鬼ごっこをしたり、お兄ちゃんとテレビゲームをするのが大好き。
- 動物: 小さな猫が特に好きで、散歩中に見つけるとすぐに寄り道してしまう。
嫌いなもの
- お兄ちゃんに無視されること: 一緒に遊びたいときに断られると、すぐに泣きそうになる。
- 苦い食べ物: ピーマンやゴーヤなどは苦手で、お皿の端にそっと寄せてしまう。
日常の様子
ミヨは毎朝、お母さんに結んでもらったリボンを揺らしながら元気よく学校へ向かう。帰宅後は宿題をそそくさと終わらせ、お兄ちゃんを誘って遊びたがる。時には無邪気な行動で怒られることもあるが、泣いたり笑ったり、家族に愛されながら成長中。
ミヨからのメッセージ
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