えっ😨ヤダ!待って!…
ショートストーリー
麻耶とママの攻防戦!?
『えっ😨ヤダ!待って!…』
夕食後、麻耶(まや)は洗面所で歯磨きをしていた。鏡に映る自分の顔を見ながら、歯ブラシを動かす手が少し慎重だ。右奥の乳歯がぐらぐらしているせいで、どうしても気を遣ってしまうのだ。
「うう…やっぱり痛い…まだ抜けないのかな…」
麻耶は小さくつぶやいて鏡を覗き込む。ぐらぐらしている乳歯が鏡の中で自己主張しているのが少し腹立たしい。
そこへ、ママが洗面所にやってきた。
「麻耶、どうしたの?また奥歯がぐらぐらしてるの?」
「うん…なかなか抜けないんだよねぇ。」
麻耶は少し渋い顔をしながら答える。
ママは鏡越しに麻耶の口元を覗き込むと、にっこり笑った。
「ママが抜いてあげようか?」
その言葉に麻耶は慌てて顔を振った。
「ヤダ!絶対抜かないで!」
「なんで?こないだも上手に抜いてあげたじゃない。」
「でも嫌なの!ちょっと痛かったし…」
麻耶は歯ブラシを置くと、両手で口を押さえて後ろに下がる。
「大丈夫、大丈夫。一瞬で終わるから!」
ママはそう言いながら少しずつ近づいてくる。
「ちょっと待って!ほんとにまだ抜けそうじゃないってば!」
麻耶は必死に抵抗しながら、洗面所の端へと後退する。だが、ママの手には既にティッシュが握られている。
「ほら、早くしないとずっと痛いままよ!」
「いやぁ!来ないで!」
逃げる麻耶、追うママ。洗面所は一瞬で格闘技のリングと化した。麻耶は必死に距離を取ろうと、鏡台の横へと逃げるが、慌てすぎて足がもつれる。
「わっ!」
麻耶はそのまま尻餅をついてしまった。
「麻耶、大丈夫!?怪我してない?」
慌てて駆け寄るママ。麻耶は少し涙目になりながら、お尻をさすっている。
「うん…大丈夫だけど…」
その時、口の中に違和感を覚えた麻耶は、恐る恐る指で奥歯を触った。すると――。
「えっ!?歯がない!」
麻耶は驚きながら周りを見回し、床に転がる小さな乳歯を見つける。
「うそ?転んだ拍子に抜けちゃった?」
ママは驚きながらも、口元を押さえて笑いをこらえている。
「ほら、言ったでしょ?痛くなかったでしょ?」
「痛くなかったけど…でも、お尻痛かったし!」
麻耶は腰をさすりながら抜けた歯を拾い上げると、少しだけ不満げな顔をする。でも鏡を見て、すっきりとした口元に気づくと、思わず笑みがこぼれた。
「あと何本あるのかなぁ…。」
そう呟く麻耶の背中を見ながら、ママは微笑んで言った。
「次もママが手伝ってあげるからね。」
こうして、転んだ拍子で乳歯が抜けた麻耶の夜は、少しのドタバタとすっきりした気持ちで幕を閉じた。
プロフィール
名前: 麻耶(まや)
年齢: 10歳(小学4年生)
誕生日: 11月8日
身長: 142cm
性格:
麻耶は明るくて活発な性格で、周りの友達からは頼られる存在。学校ではクラス委員を任されることもあり、リーダーシップを発揮することが多い。しかし、見た目のしっかりした印象とは裏腹に、実は怖がりな一面がある。特に痛いことは嫌いで「歯が抜ける」や「注射」は怖がる。そのギャップが家族や友達を和ませている。
趣味:
- 人気のダンスの動画をチェックして練習すること(振り付けを覚えるのは得意)
- 手帳やノートのデコレーション(カラフルなペンやシールを駆使するのが上手)
- 友達とショッピングモールでお揃いの文房具や小物を探すこと
好きなもの:
- フルーツたっぷりのパフェ(特にイチゴ系)
- ポニーテールやツインテールなど、気分によって変えるヘアアレンジ
- キラキラしたアクセサリーや可愛いヘアピン
苦手なもの:
- 痛いこと。注射は苦手。
- 理科室にあるカエルや虫などの標本(怖くて気持ち悪い)
家族構成:
- パパ(ちょっと天然でおっちょこちょいな会社員。麻耶を時々笑わせてくれる)
- ママ(優しくて何でも相談できるけれど、大胆で容赦がない)
- 妹(小学1年生で、麻耶を「まーちゃん」と呼んで憧れている)
将来の夢:
麻耶の夢は「デザイナー」になること。洋服やアクセサリーを自分でデザインして、たくさんの人を笑顔にしたいと思っている。最近はお気に入りのスケッチブックにオリジナルの服やバッグを描き始めている。
チャームポイント:
- さらっとした黒髪のツインテール
- おしゃれで大人っぽいけれど、笑うと少し幼さが見える表情
麻耶からのメッセージ
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