まぁいいや😊のんびりしよー
ショートストーリー
千秋と縁側の神様
『まぁいいや😊のんびりしよー』
朝の光が縁側を優しく照らす中、千秋はお気に入りのスカートを履き、髪をリボンで結んでお出かけの準備をしていた。今日は大好きなおじいちゃんと一緒に、近所の神社へちょっと遅い初詣に行く予定だ。
「おじいちゃん、そろそろ行く?」
千秋が声をかけると、居間からおじいちゃんの苦笑いが聞こえてきた。「すまんなぁ…千秋。ちょっと腰が痛くてな…今日はやめとこうか。」
おじいちゃんの持病の腰痛が再発してしまったのだ。申し訳なさそうなおじいちゃんに、千秋は少し考えてから、にこっと笑った。
「うん😊しょうがないよ」
特に気にする様子もなく、千秋は縁側に腰を下ろす。そして空を見上げ、風に揺れる木の葉や、ふわふわと流れる雲を眺めながら、心の中で静かにこうつぶやいた。
「おじいちゃん、早くよくなりますように。」
その声は誰にも聞こえないほど小さなものだったが、まるで空に溶け込むように庭の静けさの中に吸い込まれていった。庭の花々が風に揺れているのを見て、千秋は「神社の神様にとどいたかなー?」とにっこりした。
しばらくして、少し腰の痛みが落ち着いたらしいおじいちゃんが、縁側にそっとやってきた。「千秋、これな。お出かけ行けなかったお詫びや」と、小さな封筒を差し出す。
千秋は驚いたような顔をしつつも、すぐに笑顔になった。
「ありがとう、おじいちゃん!」
封筒を大事そうに抱きしめながら、再び縁側に座り直すと、今度は空に向かって小さくつぶやいた。
「おじいちゃんの腰がよくなったし、ついでにお年玉もまた貰えちゃった!神様ありがとー!」
千秋の声は空に届いたのかどうかはわからないが、ぽかぽかした陽射しの中、彼女の顔には満足げな笑顔が浮かんでいた。そして今年2度目のお年玉を握りながら、彼女は再び考え始める。
「何に使おうかなぁ。」
千秋は指を一本ずつ立てながら、お菓子、ノート、新しいリボン…と思いつく限りの欲しいものをつぶやく。どれもかわいらしく、ささやかな願い事ばかりだ。
しばらくすると、千秋は「でも、今日はもういいや😊のんびりしよー」とお年玉袋をそっとポケットにしまい、再び空を眺め始めた。
今日ものんびりマイペースな千秋の休日は、縁側でゆっくりと過ぎていくのだった。
プロフィール
名前: 千秋(ちあき)
年齢: 9歳(小学3年生)
性格:
千秋はのんびりとしたマイペースな性格で、少し天然なところがある女の子。落ち着いた雰囲気を持っていて、何事にも「まぁいいや」と柔軟に受け入れる度量の広さを見せることが多い。一方で、好奇心旺盛で、ちょっとした発見を楽しむ子どもらしい無邪気さも兼ね備えている。
趣味:
- 縁側でぼんやりすること
- 空を眺めて、雲の形を考えること
- 家庭菜園の世話をおじいちゃんと一緒にすること
- 好きな本を何度も繰り返し読むこと(絵本や児童書が好き)
特技:
- 庭の小さな虫や動物を見つけるのが得意
- 縁側でのうたた寝
家族構成:
- 父: サラリーマン。仕事が忙しいが、休日には千秋と一緒に公園へ行くなど家族思い。
- 母: 温厚で千秋ののんびりペースを理解している専業主婦。料理が得意。
- 祖父: 庭の世話をするのが日課。千秋ととても仲が良く、よく縁側で一緒にのんびり過ごす。
- 祖母: 既に他界しており、千秋は「おばあちゃんの写真」を通じて優しい人だったと聞いている。
好きなもの:
- おじいちゃんと一緒に食べるおやつ(特に煎餅)
- お母さんが作るホットケーキ
- 縁側で感じる風と日差し
苦手なもの:
- 急がされること(自分のペースでやりたい)
- 暗い場所(少し怖がり)
夢:
千秋の夢はまだぼんやりしているが、「おじいちゃんみたいに、お庭の花をいっぱい育てたい」と話している。小さな日常の中で幸せを見つける才能を持っている少女。
千秋からのメッセージ
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