ショートストーリー
香穂、眠いけどがんばる
『なぁに?🥱こんな朝早くに…』
「お姉ちゃん、起きて!朝だよ!」
布団の端をつかむ妹の声が、夢の中にいる香穂の耳に響く。普段は静かな朝の部屋なのに、今日はやけに騒がしい。香穂は布団をぐいっと頭まで引き上げ、顔を隠して呟いた。
「なぁに?🥱こんな朝早くに…」
まだ眠たそうな声で言うと、妹の声がさらに大きくなる。
「お姉ちゃん、今日は朝のジョギングを始めるって約束したでしょ!一緒にやろうって言ったじゃん!」
「あー…そんなこと言ったっけ?」香穂は布団の中で小さくごまかすように返事をした。確かに、昨日の夜、急に健康のためにジョギングをしようと妹に説得されて「うん、やる」と答えた記憶はある。でも、その時はまさかこんな早朝に起こされるなんて思わなかったのだ。
「ほら、準備して!外は気持ちいいよ!」
妹はそう言って布団を勢いよく剥がした。香穂は仕方なく起き上がるが、目は半分閉じたまま。くしゃくしゃの髪に、ぼんやりとした表情で「ねえ、本当に今やらないとダメ…?」と最後の抵抗を試みる。
しかし、妹はまったく譲る気がない。「朝の空気が一番なんだから!ほら、早く着替えて!」と元気よく声をかける。そのキラキラした笑顔を見たら、さすがにこれ以上寝るとは言いづらい。香穂は小さくため息をついて「わかったよ…」としぶしぶ布団から抜け出した。
外に出ると、早朝の冷たい空気が香穂の頬を軽く撫でた。眠気はまだ残っているけれど、澄んだ空気と静かな街並みを見て、少し気分が良くなった気がする。
妹が軽快な足取りで先を走っていくのを見て、香穂は「こんな朝早くから、元気だなぁ…」と心の中で感心しながら、ゆっくりその後を追いかけた。
最初は乗り気ではなかった香穂も、次第に体が目覚めていく。走り終えた頃には、ほんのりと顔が赤く染まり、心地よい疲れが全身を包んでいた。
「どう?楽しかったでしょ!」妹が笑顔で振り返ると、香穂も思わず微笑んだ。
「まぁ、悪くないかもね。でも、明日はもう少し遅くしてくれない?」
そんな軽口を叩きながら、二人は一緒に家に帰る。始めは眠くて仕方なかった香穂も、妹と過ごすこの朝の時間が少しだけ特別に感じられたのだった。
プロフィール
名前: 香穂(かほ)
年齢: 12歳(小学6年生)
誕生日: 9月15日
血液型: A型
性格:
- おっとりしていて少しマイペース。
- 素直で優しいが、少し甘えん坊な一面もある。
- 負けず嫌いなところがあり、やると決めたら最後までやり抜く努力家。
外見:
- 肌は色白で、ほんのりピンクがかった頬が特徴的。
- 髪は肩に届くくらいのセミロングで、柔らかい黒髪。寝起きにはよく寝ぐせがついている。
- 長いまつ毛がチャームポイント。
趣味:
- 読書(特にファンタジー小説が好き)。
- 小さな手作りアクセサリーを作るのが得意で、友達にもよくプレゼントしている。
- 休日は庭で花を育てるのが楽しみ。特に好きな花はラベンダー。
好きなもの:
- ホットケーキ(特に母が作るものが大好物)。
- イチゴミルクや果物系の飲み物。
- 犬や猫などの動物と遊ぶこと。
苦手なもの:
- 朝早く起きること。
- 急かされると焦って失敗しがち。
- ホラー映画やお化け屋敷など怖いもの。
家族構成:
- 父、母、元気いっぱいな妹の4人家族。
- 妹とはよくからかわれたり、ふざけたりしながらも仲が良い。
将来の夢:
好奇心旺盛で、いろんなことに挑戦してみたいと思っている。「動物と一緒に仕事がしたい!」と話しており、動物看護師やトリマーに憧れている。
香穂からのメッセージ
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